府中 張替職人 金沢屋が思う 障子のアレコレ

2019/09/11 ブログ
障子 施工後

金沢屋府中店 川上でございます。お客様とよくお話する事、

 

今日は障子について記しておきたいと思います。

 

 

それこそまさに“呼吸”

 

 

障子の機能説明の際、紙は“呼吸する”とよくお話しします。

(実はウケの良いワードだから というのもありますが(;^^))

 

1、通気機能

紙は空気が暖かくなると繊維がゆるみ、空気が冷たくなると繊維が引き締まります。これは通気に寄与するのですが(夏 通気◯、冬 通気小なく暖かい)この膨張収縮を 昼間から夜間に変わるにつれ、少なくとも1日1回行われるとすると、年間365回ですよね。紙は 結構活動しているとお思いになりませんか?

 

2,調湿機能

一方、障子紙は膨張収縮以外に調湿の機能もあります。

お部屋の湿度が高ければ 湿気を吸い込み、乾燥していれば湿気を放散します。

この機能は有名かと思いますし、日本家屋に障子が採用されているのは、四季があり湿度も高い日本の 見事な知恵という事ですね。

 

これらを総称して“呼吸”と呼んでいます。

 

 

部屋の汚れも吸収

 

呼吸は付随して部屋のチリ・ホコリを吸着します。

これは見方で良し悪しですが、部屋を綺麗にしてくれる意味では良い事なのでしょう。しかし紙が茶色く変色する原因ともなります。

特に1、通気機能はは365日の膨張収縮を繰り返し、部屋空気の汚れを吸着(取り込む・食べるようなイメージ)しています。

昔の日本家屋では障子や襖が仕切りのメインとも言える状況でしたし、張替え・交換する事が当たり前の概念でした。

現代家屋では“呼吸”の機能は重要視されておらず、紙の色が変わらず白くある事に重点が置かれるように感じます。明るさの観点からもお客様にとって当然の思考と言えるでしょう。

 

 

白くあり続ける紙とは

 

障子紙でも襖紙でも同じことが言えますが、堅い紙(強度のある紙)の方が色が変わりにくいです。通常2〜3年で交換するとされている障子紙も 金沢屋でしか売っていないオリジナル商品 糸入り障子紙のタフクロス+は5年以上のもちを誇ります。引きちぎろうとしても破れないほどの強度があるからです。

 

ここで湧く疑問は、

強度があればあるほど呼吸しないのでは?

答えは、半分正しく半分間違い です。

堅い紙について、

⒈、強度がある=つまり繊維も硬いので、通気機能は減です。

2、強度ある紙=厚みがある・繊維が多い ので、調湿機能はUPです。


従って、色の変わりにくい紙は調湿に重点を置いたものと言えるでしょう。

2、の調湿機能時ももちろん汚れを取り込みますので、絶対に色が変わらないという事もあり得ませんが、1、通気機能の年間365回繰り返す吸着より影響は少ないのです。

 

現代家屋では障子の数自体が減っていますし、年に一度 張り替える風習も無くなっていますから、長く白く輝くように障子を使えるということが現代のプライオリティなのですね。

 

プラスチック障子については、これらを踏まえてまた書きたいと思います。