気合の一枚 と ロットNo.

2020/08/27 ブログ
しずか615番

襖を張替えて幾年月。ロットNo.が同じなのに柄の色が違う。

こんなトラブルは今までなかった。とはいえプロとして引き下がれない、引き下がる訳にはいかない!

襖紙の色の出方とは…。


 

こんにちは。

金沢屋府中店 川上です。

 

 

本日は襖紙の色の出方について。

私の経験でも珍しく、また、悔しい告白です。

 

 

 

襖紙には、

メーカーサイドの作る数量のタイミングによって、

ロットNo.が振られています。

 

これは、使用無地の襖紙に絵柄を描く

染料・塗料が微妙に違うからです。

染料・塗料も天然素材であるが故に、

時期ごとに都度 色が微妙に異なります。

 

故に、

同タイミングに同染料で作られた襖紙達を

ロットNo.で振り分けているのです。

しずか615番 2

襖の張替えにおいては複数枚仕上げることがほとんどですけれども、

当然同じロットNo.で仕入れているのですから、

同じ色が出ていました。いや…そう思い込んでいたのです。

 

 

しかし…

お客様宅の環境下(光の当たり方)では明らかに、

色が違っていました。上記写真がそれ。↑

左の襖の方が 花柄辺りのピンク色が濃く出ています。

 

 

この2枚は

作業場内では同じ色に見えていたのです。

これは職人として恥ずかしいことです。

お客様環境に持っていくと光の当たり方が違うようで、

写真よりピンクが濃く見えて まるで別物です。

しずか615番 3

お客様は この柄自体はとても気に入ってくれていて、

地袋(膝下にある襖のこと)4枚もこの柄で揃えたいと、

追加の要望を頂いたぐらいの柄でした。

 

 

 

喜んでくれるだろうと… 気合を入れて仕上げたが…、

 

 

 

一枚だけ色の見え方が違うという、残念 大どんでん返し。

 

 

 

 

同ロットNo.でも色の出方が違うという珍現象ではありますが、

何が悔しいかというと、

職人は見るのが仕事。 その目が腐ってたんです。

 


2枚を隣合わせるとその違いがわかるのですが(下写真↓)、

張り前の紙段階では違いがわかりづらいのです。

 

結果 3回張り替えました。

しずか615番 4

最後はお客様にも納得の仕上がりで納品しました。

が、自分に遺恨は残ります。

 

 

 

悔しかったので、

作業場のライトを変えました。

1340 lm(ルーメンス) →2200 lm に変更です。

手に入る最高輝度の電球と思っています。

 

 

 

当然、目も見開いて作業デス! (ꐦO_O)クワッ!